現代の女性たちは、
訪れる人生の転機と
どう向き合い、生きて行くのか。
仕事のこと、
結婚のこと、子供のこと。
ナチュラルに笑って生きる
女性たちの姿を通じて、
未来を不安に思う花嫁たちが、
自分らしく人生を歩くための
ヒントに出会えることを願って。
宮井 友紀子さん
粘土工芸家
クレイアーティスト
2000年にDECOクレイクラフトアカデミーハワイ設立。DECOオリジナルソフトクレイを使った軽やかな花、トロピカルフラワーを制作し、アメリカにおいて新しいジャンルのクラフトの普及に努める。常に新しい感覚を取り入れ、オリジナルな手法、デザインを心がける。著書に「Flowers」を初め、ハワイ出版社より、「Clay Art for All Seasons」「Clay Art for Special Occasions」また、2011年にNHK出版より「花のギフト」を出版。アメリカのテレビ番組「マーサ・スチュワートリビング」に2度出演。
http://decoclay.co.jp/
女性が働くということは、
私にとっては当たり前のこと
DECOクレイクラフトアカデミーの主宰を務める母、宮井和子さんの背中を見て育った友紀子さん。現在はハワイに拠点を置き、アメリカをはじめ世界中にDECOクレイの軽やかな美しさを発信している。幼い頃から働く母親の姿を見ていた友紀子さんにとって、女性が働くということは、至極当たり前のこと。
「朝起きてから寝るまですべての時間クレイのこと、ビジネスのことを考えています」。クレイアーティストとして、そしてDECOクレイクラフトアカデミーハワイの代表、経営者としての二つ顔を持つ友紀子さん。「5年後10年後を見据えて、次の展開を考えたり、こうやったらもっとうまくいくんじゃないかと思案したり。クリエイティブと同じくらいビジネスも好きなんです」。
オリジナルのクレイを
世界中に届けたい
「早く親元を離れたい」。自立心が強かった友紀子さんは、高校卒業後ハワイへと渡り、絵画や陶芸、ビジネスなどを学んだ。持ち前の行動力で日本を飛び出したものの、自分が本当にやりたいことは何なのか、それが見つからずに、経理やオペレーターなど、とりあえずお金になる仕事をしていた時期もあったという。
日本に戻り、母和子さんの元で仕事をしていた時に、DECOクレイクラフトアカデミーは、オリジナルの軽量粘土、ソフトクレイを開発する。アメリカにも、そして世界中どこにもないオリジナルソフトクレイとの出会いは、友紀子さんを突き動かした。丈夫でしなやかに伸びる粘土は、自然乾燥ができ、焼かずに仕上がる。軽やかで、花びらのような繊細な美しさも、どんな色味も表現できる。「これだけ素晴らしい粘土はどこにもない。これを世界中の人たちに知ってほしい」。
オリジナルのソフトクレイを手に単身ハワイへと戻った友紀子さんは、地元と人たちを集めてワークショップを開いたり、粘土と材料を担いでクラフトショップに営業をして回ったり、DECOクレイの種をまいていった。そうして、その種は徐々に実を結び、ハワイからアメリカ本土へと広まり「マーサ・スチュワートリビング」への出演へと繋がっていく。現在では、日本・ハワイ・台湾・ロシアに代理店を持ち、世界中にクレイと材料を卸し、10000人を超える会員と3000人の認定講師を排出している。
パートナーと生きる
プライベートと仕事との境界線は持たず、100ある時間は100クレイの為に使う。そんな友紀子さんを支えているもの。それは、パートナーの存在だという。「彼と一緒に仕事をするようになって10年。彼が居ることで自分が成長できる、私が居ることで彼が成長できる。二人で一緒に成長してきました。自分の足りないところを教えてくれる彼の存在はとても大きいです。そこと逃げずに向き合うことこそが成長への第一歩ですから」。
ーあなたにとっての
"smile"はなんですか?
愛です。愛に勝るものはありません。人がひとりでできることは限られています。パートナーはもちろん、二人の周りにいる人たちへの愛。親への愛、従業員への愛。出会った人たちに愛情や感謝の気持ちを持てることが私にとっての"smile"です。